アルニコ磁石 (AlNiCo）

アルニコ磁石とは、アルミニウム、ニッケル、コバルトを主成分とする磁石です。

フェライト磁石と並び、古くから用いられている磁石のひとつです。焼結、鋳造と二通りの製造工程がある点も他の磁石とは異なります。鋳造時に金型を用いれば大型の磁石も成型できる利点もあります。

磁力が無くなるとされるキュリー温度も約850度と高く、他の磁石に比して耐熱性に優れています。また、アルミニウム、ニッケル、コバルトを含むことから機械的な強度も備えており、欠けや割れに強く耐熱性が求められるセンサーや工具に適しています。

ただし、原材料となるコバルトが高価であり、なおかつ保磁力の少なさが欠点としてあげられます。N極とS極との距離を取るために細長い形に加工して用いることが推奨されます。